ホーム/スクールとは

MUKWANOは、2007年12月、ラカイ県の田舎に、ホーム・スクールを建設しました。

親をなくした遺児が生活できるホームと、幼稚園と基礎教育が受けられるホームスクールの運営支援を行っています。
2007年に建設した建物の老朽化が進み水源があまりに遠いことから、2018年4月に、同じラカイ県内に施設を移動しました。現在はラカイ県のRehobothという現地の遺児を支援するグループがホーム・スクールを運営し、MUKWANOはその後方支援をしています。

現在、親のいない45人の子どもたちがホームで生活をしています。また約200人がホームスクールへ通い、基礎教育を受けています。ホームで生活していない子どもたちの多くは、子どもだけで暮らす家から来ていたり、親がいない貧しい遺児が多く、距離や学費の問題で学校に行けなかった子どもたちが、このホームスクールへ通ってきています。

スクールへ通う子ども全員へ、ブレークタイムのポレッジ(日本でいうおかゆのようなもの。トウモロコシの粉で作られています)や、給食を提供しています。

ホーム/スクールとは
ホーム/スクールとは
ホーム/スクールとは

ホームについて

ホームに入居している子ども達の声をお届けいたします。

両親も親戚もみんな亡くなってしまい、ずっと1人で住んでいました。その頃のことを彼女はとても淋しい時間だったと話します。家に1人でいて、いつも農作業をしてお金を稼がなければならず話す人が誰もいませんでした。

父は亡くなり、母はAIDSで入院しています。兄弟姉妹もみんな死んでしまい、1人になってしまったために、このサマニャの丘にやって来ました。今まで一番悲しかった事はお父さんが死んでしまったこと、そしてその葬式の後に親戚が畑を持って行ってしまったこと。もう1つ淋しかった事は1人で住んでいたときに食事が出来なかったことです。

両親・親戚・兄弟がみんな死んでしまい、近くの家に預けられていましたが、朝から晩まで仕事(畑仕事・水汲み・家事労働など)だけをしていました。

ホームについて
ホームについて
ホームについて
ホームについて

ホームスクールについて

幼稚園を含めた基礎教育を行っています。 幼稚園と、P1クラス~P7クラスまで、全8クラスあり、約200人の子どもがそれぞれのクラスで勉強をしています。ホームスクールとは、親を知らない子どもが、このホームスクールを「家庭」として、地域社会すべてを学びのステージとして地域の人にも協力してもらいながら、学び、成長できるようにとの意味が込められています。

また、毎週金曜日には「農業」のクラスを設け、全クラスの子どもたちが農作業をしています。畑を少しずつ拡大し、キャッサバやとうもろこし、バナナ、キャベツなどを栽培しています。MUKWANOでは現地の自給自足を促していますが、不安定な天候や土壌の問題などから、人数分を養える完全な自給自足は難しいため、MUKWANOから食料支援も行っています。

ホームスクールについて
ホームスクールについて
ホームスクールについて

MUKWANOホーム / スクール建築について

MUKWANOでは、ホーム/スクールを建設するにあたり、建築家 筒井康二さんに設計のお願いをしました。また建築にあたっては、建築家 小林一行さん、ウガンダ人建築家のMr.Enock氏の協力もいただきました。
MUKWANO ホーム/スクール総工費をまとめましたのでご覧ください。

工事の流れ

1.基礎工事準備 (2007.5.24)

基礎工事準備(線引き)

エンジニアを中心に設計図とにらめっこしながら作業を進める。
線引きは、丸一日がかりで終了。

整地作業

経費削減のためサマニャ近辺の遺児、スタッフらが担当。
その後の作業は、エンジニアの方で作業員を雇い、工事を進めています。

資材調達

今1番大変なことが、資材調達(Plaster sand, Lake sand, Hard core etc.)。雨のために時間がかかっています。
特に、Plaster sand(リャントンデ)、Lake sand(チョーテラ)、Aggregates(ラカイ)は現場から距離があるため、資材の運搬が大変…。現場での水確保のために、雨が必要ですが、資材運搬には雨が天敵となっている現状。建設場所は、丘の上。雨による道路状態の悪化により、「運搬」が一苦労となっています。

2.壁作り (2007.6.1)

基礎工事はほぼ終了。いよいよ各棟の壁を積み上げる段階に移りました。
2007.5.24

エンジニアの悩みは、工事用水の不足。唯一の手段として、工事用水を買っている状況。

3. 順調にすすんでます (2007.6.15)

雨季にもかかわらず、雨天のための工事中断日は数日のみ、大きなトラブルもなく工事は進んでいます。

4. 第二期工事 (2007.8.9)

6月9日 第一期工事完了
小休憩後、13日から第二期工事に入りました。(7月前半は工事を中断)
第二期工事内容は各棟の梁、屋根の構造と外壁です。

工事をしていない棟では、すでに子供たちが勉強をしています。

5. 外壁 (2007.8.22)

6. 第三期工事〈窓・ドア〉

第3期工事スタート。ドアと窓の取り付けが始まりました。

7. 内壁工事 (2007.10.21)

内壁をセメントで塗る作業をしています。12月の竣工式までには完成予定です。

8. ほぼ完成! (2007.11.17)

天井や床のセメント塗りが終了し、 各教室には、黒板を壁にうめこむ形で つけました。

9. 竣工式にあたって (2007.12.26)

子どもたちと一緒に!
31人の子ども(HOMEで生活を共にします)
リーダーのセンキマ氏と子どもたち
竣工式の様子

みんなで看板作り

ベッドの納品

竣工式直前にベットが納品
寝る準備をしています

みなさまのご協力


本当にありがとうございました。
無事に竣工式を迎えられましたこと


心より感謝申し上げます。
MUKWANO一同

2007年12月にホーム/スクールが完成する以前は、このような状況でした。